インドネシアの伝統的な織物といえば、[Batik]。
蝋けつ染めによって模様が描かれた布は、
日本のアジア雑貨屋さんでも見かけますね。
このmuseumでは、作家さんによって描かれた工芸品である
バティックが展示してあります。
私が行った日は、Maduraという島のバティックを特集して
展示してありました。
(インドネシアという国は、ほんとうにたくさんの島が合わさって
国を成していて、民族や文化、言語などが地域によって驚くほどに異なるそうです。
少し前に行った国立博物館も、そのような各地域の文化が
紹介されていてとても興味深かったです。)
Maduraのバティックは海に囲まれている島ならではで
魚やエビなどの海の生物、
波や海藻を表しているようなモチーフが多かったです。
なかでも船のモチーフは、わたしのバティックのイメージを覆すほど
かわいくて、モダンでした。
ほかにも鳥や植物のモチーフも多く、
Maduraの自然の豊かさや、それを慈しむ人々の気持ちがうかがえます。
色づかいも、とってもカラフルで多様。
自然のなかから染料を見つけ、それを重ね合わせたりと
職人技が光ります。
本当に素晴らしかったです。
素晴らしすぎて、写真に収めるのをすっかり忘れてしまいました。
パンフレットでは、まったくその素晴らしさは伝わりませんね。
建物もオランダ様式の古く白い洋館で、よい雰囲気だったのに☆
バティックの絵付け体験ができるコーナーがあり
鑑賞後の興奮冷めやらぬわたしは、もちろんcoba(try)。
できあがりは・・・
まったくもって、その興奮を静めてしまう代物ができあがりましたが
蝋を垂らして模様を描く作業は楽しかったです。
染め上った布を乾かすのも、
南国の強い日差しにかかればあっという間です。