3月1日、明石の魚の棚商店街にある〔たなか酒店〕さん(http://sake-tanakaya.com/)主催のオーガニックワインの会に参加しました。
フランスから生産者であるカバニス氏を迎えて、オーガニックなワインづくりのお話を伺いながら、まさにその手でつくられたワインと明石の穴子料理を楽しむという集いでした。
光栄なことに、お料理にそえるパンを注文していただいたご縁でこの会のことを知り、おいしそうな香りがぷんぷんするこの会に、迷うことなく参加させていただきました。
カメラを忘れて行ってしまい、おいしいワインやお料理を残せなかったのがとても残念でした。
オーガニックワインについて知ろうとするには、あまりにも時間が短かったのですが、オーガニックでつくっているブドウ畑の写真をみたり、生産者カバニスさんの声を聞き、この大地は次の世代もその次の世代もお世話になるんだなあという気持ちになりました。
今だけの便利さにとらわれず、想像をこえる大変な労力がかかる作業を「まさにアーティスティックな仕事だよ」と力強く話すカバニス氏。
ワインをいただくとカバニス氏から感じたのと同じ、とても力強さを感じる味でした。
明石名物の穴子も志向を凝らしてさまざまなお料理で登場しました。
白焼きはもちろん、ハーブ焼きやブイヤベース、肝はチーズとあわせてペーストに。
ワインとも驚くほどよい相性で、またまたおいしい組み合わせを知ることができた幸せな夜でした。
そんな幸せな会を主催された〔たなか酒店〕さんご夫婦の言葉がとても印象的だったので、忘れないように記しておきます。
「酒屋として、なにができるのかをいつも考えている。
生産者から消費者の方へお酒を届ける流れの一拠点としてではなく、その楽しみ方を伝えていきたい。
どんなお料理に合うとか、こんな楽しみ方があるとか、そういう発見を楽しむ気持ちを広げていきたい。
それが、自分たちの喜びでもある。」
このような気持ちが源になって、今回のような会を時々開いているそうです。
お酒や食べ物、それを作った人への並々ならぬふかい愛情を感じました。
食に携わる人すべての、あるべき姿勢だと思う。